【成犬期】（1歳～7歳）のワイマラナーに最適な手作りご飯レシピ

1.成犬期のワイマラナーに必要な栄養素とは？

成犬期のワイマラナーは、急激な成長が落ち着きますが、依然として活発でエネルギー消費が多い時期です。このため、筋肉の維持、免疫力のサポート、関節の健康維持を目的に、バランスの取れた食事が重要です。

以下は、成犬期に必要な主な栄養素と、その役割を果たす食材についての解説です。また、入手困難な場合に代用できる食材も併せて提案します。

1.1 タンパク質

筋肉の維持や免疫機能の強化に欠かせない栄養素です。特に、鶏肉や鶏レバー、卵は優れたタンパク源です。これらは消化が良いため、消化器系への負担を抑えながら栄養を効率的に吸収できます。

代用食材: 鶏肉が入手できない場合は、牛肉（脂身の少ない部位）や豚肉（ヒレや肩ロースなど脂肪が少ない部位）が代用できます。これらも高タンパクでありながら、脂肪が少なく、筋肉維持に適しています。

1.2 脂質

エネルギー源として重要であり、同時に皮膚や被毛の健康を保つためにも必要な栄養素です。オリーブオイルやココナッツオイルは、健康的な脂質を提供します。オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンオイルは、被毛のツヤや皮膚の健康に寄与しますが、入手しづらい場合はオリーブオイルが代用できます。

代用食材: オリーブオイルの代わりに、菜種油やごま油が使用できます。これらの油も健康的な脂質を含み、皮膚や被毛に良い影響を与えます。さらに、亜麻仁油もオメガ3脂肪酸の供給源として有効です。

1.3 炭水化物

エネルギー供給源として必要な栄養素です。白米やかぼちゃは消化しやすく、エネルギーを効率的に供給します。特に、かぼちゃは食物繊維も豊富で、消化を助けます。

代用食材: かぼちゃが手に入らない場合は、サツマイモが優れた代替品です。サツマイモも炭水化物と食物繊維が豊富で、エネルギー供給と消化促進に優れています。また、白米の代わりにオートミールやキヌアも利用可能です。

1.4 ビタミン・ミネラル

ビタミンAやビタミンCなどの抗酸化ビタミン、鉄分やカルシウムは免疫機能のサポートや体の修復機能に欠かせません。ほうれん草やにんじん、ブルーベリーがこれらの栄養素を豊富に含んでいます。

代用食材: ほうれん草の代わりに、小松菜やキャベツが使えます。これらの野菜もビタミンやミネラルを多く含んでおり、代替として有効です。ブルーベリーがない場合は、りんごやいちごが抗酸化作用を持つ果物として代用できます。

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2.成犬期の手作りご飯レシピ（1日分、3食分）

次に、成犬期のワイマラナーに最適な手作りご飯レシピをご紹介します。代用可能な食材も併せて記載していますので、状況に応じて調整してください。

2.1 材料（1日分）

• 鶏もも肉（皮なし）: 300g（高タンパクで適度な脂肪）
  • 代用: 牛肉や豚肉（脂肪が少ない部位）
• 鶏レバー: 50g（鉄分とビタミンAが豊富）
  • 代用: 牛レバー
• かぼちゃ: 100g（ビタミンAと食物繊維が豊富）
  • 代用: サツマイモ
• にんじん: 80g（ビタミンA、βカロテンが豊富）
  • 代用: カブ、ブロッコリー
• ほうれん草: 60g（鉄分とビタミンKが豊富）
  • 代用: 小松菜、キャベツ
• 白米: 100g（消化が良い炭水化物の供給源）
  • 代用: オートミール、キヌア
• ブルーベリー: 30g（抗酸化物質が豊富）
  • 代用: りんご、いちご
• 卵: 1個（タンパク質、ビタミンD）
  • 代用: ヨーグルト
• オリーブオイル: 10g（健康的な脂肪の供給源）
  • 代用: 菜種油、ごま油
• ココナッツオイル: 5g（中鎖脂肪酸の供給源）
  • 代用: 亜麻仁油、魚油
• サプリメント（カルシウム補強用）: 適量

3.調理方法

1. 鶏もも肉と鶏レバーを茹でる
   鶏もも肉は適度な脂肪を含み、高タンパク質で筋肉の維持に役立ちます。鶏レバーはビタミンAと鉄分が豊富で、免疫力の強化に貢献します。茹でて脂肪を減らし、細かく刻みます。牛肉や豚肉を使う場合も、同じ調理方法を使います。
2. かぼちゃとにんじんを茹でる
   かぼちゃはビタミンAが豊富で、皮膚と目の健康を保ちます。にんじんは抗酸化作用のあるβカロテンを含み、健康をサポートします。これらを柔らかく茹でて、適度な大きさに切り、食べやすくします。サツマイモを使う場合も同様に茹でます。
3. 白米を柔らかめに炊く
   白米は消化が良く、エネルギー供給源として優れています。ワイマラナーの消化を助けるために、柔らかめに炊いておきます。オートミールやキヌアを使う場合は、調理時間を調整します。
4. ほうれん草を茹でる
   ほうれん草は鉄分やビタミンKが豊富で、免疫機能や骨の健康をサポートします。茹でてシュウ酸を減らし、細かく刻みます。小松菜やキャベツでも同じように調理します。
5. 卵を固茹でにする
   卵はタンパク質やビタミンDの供給源として優れています。固茹でにして、適度な大きさに切り、ご飯に混ぜます。卵の代わりにヨーグルトを使う場合は、茹でる代わりに最後に追加します。
6. オリーブオイルとココナッツオイルを加える
   すべての食材を混ぜ合わせた後、オリーブオイルとココナッツオイルを追加します。オリーブオイルは抗酸化作用があり、ココナッツオイルは消化に優れた脂質を提供します。菜種油や亜麻仁油も同様に使えます。
7. ブルーベリーを加える
   ブルーベリーは抗酸化物質が豊富で、免疫機能を強化します。生のままご飯に加えて、愛犬に与えましょう。りんごやいちごでも同じ効果を期待できます。

4.栄養成分表（1日分）

下記のソースを参考にして、栄養情報を算出していますが、食材や調理法、食品の具体的な種類により実際の栄養成分は多少変動する可能性があることをご理解ください。
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版（八訂）
FoodData Central
MyFitnessPal

4.1合計栄養成分

• カロリー: 約1105 kcal
• タンパク質: 約81g
• 脂質: 約56g
• 炭水化物: 約50g

5.栄養バランスのポイント

このレシピは、成犬期のワイマラナーの健康をサポートするために、以下の栄養バランスを重視しています。

5.1 タンパク質

筋肉の維持をサポートするため、良質なタンパク質を多く含んでいます。特に、鶏もも肉、鶏レバー、卵が主要なタンパク源として優れており、愛犬の筋肉を支える栄養素が豊富です。牛肉や豚肉を代用する場合でも、適度なタンパク質を摂取できます。

5.2 脂質

オリーブオイルとココナッツオイルから、健康的な脂質を摂取できます。これにより、皮膚と被毛の健康をサポートし、エネルギー供給源としても優れた役割を果たします。

5.3 炭水化物

白米は消化が良く、活動的なワイマラナーにとって適切なエネルギー源です。消化に優れたかぼちゃやにんじんも加え、バランスの取れたエネルギー供給が可能です。

5.4 ビタミン・ミネラル

かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、ブルーベリーなどから、ビタミンA、C、Kが供給されます。これにより、免疫力の向上や皮膚の健康がサポートされます。また、鉄分も豊富に含まれており、血液の健康維持にも役立ちます。

6.成犬期における栄養管理と調整の重要性

成犬期のワイマラナーは、活動量が多いため、エネルギーの消費が激しい一方、肥満になりやすい傾向もあります。したがって、適切なカロリー摂取と運動を心がけることが重要です。以下に成犬期における栄養管理のポイントをまとめました。

6.1 体重管理

成犬期のワイマラナーでは、体重管理が非常に重要です。特に、肥満が関節に負担をかけるため、適切な脂質とカロリーを摂取しつつ、活動量に応じた食事を提供することが大切です。

6.2 関節の健康

ワイマラナーは大型犬で、関節に負担がかかりやすい犬種です。特に成犬期では、グルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントを食事に追加することで、関節の健康をサポートすることが推奨されます。

6.3 消化に優しい食材を選ぶ

消化器系に負担をかけない食材を選び、食材を細かく調理することで、消化を助け、栄養吸収を促進します。手作りご飯の場合、茹でることで消化しやすい状態にすることが重要です。

7.おわりに

成犬期のワイマラナーには、バランスの取れた食事が健康的な生活と体型維持に不可欠です。今回ご紹介したレシピは、栄養バランスに優れており、ワイマラナーの活動的なライフスタイルを支えるのに最適です。食材の入手状況に応じて、代用食材も提案していますので、愛犬に合ったレシピを作ってみてください。

質問やアドバイスが必要な場合は、いつでもご相談ください！愛犬との楽しい時間をお過ごしください。

こうたろー

調理師/調理師歴20年

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手作りご飯歴15年。現役調理師が大型犬の手作りレシピ教えます！2015年からワイマを飼い始める。お腹の弱い子だったため色々なドッグフードを試すが合う物がなく手作りご飯をはじめることに。ゴールデンレトリバーを飼っていた時は手作りご飯とドッグフード併用していたので困った事や大変だなーと思うことがなかったけどあれこれ考えないといけない事があるんだということに気付かされます。そんな我が家の犬との生活でわかった事や困ったことを発信して、皆さんの役に立てたら嬉しいです！